挑戦もしないであとで後悔したくない。高い目標をクリアし半端ない達成感を!

プロフィール

ニックネーム

エリンギ

進学先

早稲田大学社会科学部一般入試

入学年

2014年

現役 or 浪人

現役

合格した学校・学部・方式

早稲田大学文化構想学部一般入試
早稲田大学教育学部複合文化学科一般入試
明治大学文学部文学科文芸メディア専攻一般入試

不合格だった学校・学部

上智大学総合人間科学部社会学科一般入試
立教大学法学部法学科センター利用入試3科目型

志望校を決めた時期と志望理由

第一志望:早稲田大学社会科学部
時期:高校2年の夏
理由:
大学調べを始めた当初は、社会で生きていくためには自分を取り巻く情報環境、つまりメディアを知ることが必要だと考え、明治大学文学部文学科文芸メディア専攻を志望していました。私は家庭の事情でほぼ絶対に浪人できない状況に置かれていたので、絶対に後悔しない選択をしたいと考え、あえて目標を本来の目標より高めに設定しました。そのため早稲田大学を名目上の第1志望とはしていましたが、本心ではあわよくば、ぐらいとしか考えていませんでした。
しかしオープンキャンパスや早稲田祭などに足を運ばせているうちに早稲田大学に通いたいと真剣に思うようになりました。高校2年の夏のことです。当時の私はメディア以外の分野も深く学び、多角的に社会にアプローチをかけられる人間になりたいと考えていたので、学際性を重視し幅広い教養を身につけられる早稲田大学社会科学部を第1志望に変更しました。

志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス

ひとまず大学の情報を片っ端からかき集めることが重要です。進学情報サイトや大学パンフレットで十分ですので、その中で校風やカリキュラム、サークル活動といったあなたの大学選びの「軸」を決めることが肝心だと思います。
将来の目標がないときは、ひとまず幅広いことを学ぶことに重点を置いた大学を探すと良いでしょう。また、高校生の立場から見た大学は実際の大学とは大きく異なる場合が多いので、気になった大学には実際に足を運ぶことも重要です。
目標を高めに設定しておくと成し遂げた時にとてつもない達成感が得られるので、困難であればあるほど燃え上がる人はぜひ。

高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと

私は高校時代は部活に入りませんでした。というのも、私は非常に運動音痴で、中学時代に無理やり入らされた運動部で痛い思いをしたからです。
だからといって文化部に興味があるわけでもありませんでした。大学進学を本格的に意識しなければならない状況で、部活と勉学を両立させることは不可能だと考えた私は、あえて帰宅部のままでいました。
今となっては貴重な青春を無駄遣いしてしまったなぁと思いますが、正直部活動に励んでいたら間違いなく今の大学には進学できていなかったと思うので後悔はしていません。大学に入ってからでも課外活動はいくらでもできますから…。

勉強面

高校1、2年時の勉強への取り組み

学校の授業中にうたた寝をするような不真面目な生徒だったので、予備校での勉強や復習に最も重点を置いていました。自宅では集中できない性格だったので、予備校の自習室や学校の図書室でよく勉強していた気がします。
英語は文法書を徹底的に繰り返し読み、問題集を何周も解いて解答を覚えるぐらい慣れることに努めました。受験を意識して勉強していたわけではありませんが、着実に模試では偏差値を上げていたのでやり方自体は間違っていなかったのではないでしょうか。

高校3年時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

​​​◆春夏
苦手分野の克服を中心に勉強していました。分野別問題集があると便利だと思います。また、模試があればその日のうちに復習して、結果が返ってくる頃にもう一度解き直し、という一連の反復は必ず忘れないように行なっていました。
夏休みはみんな揃って「夏は受験の天王山だ!」と張り切って1日10時間勉強にチャレンジしたがりますが、正直無理です。できません。できたとしても夏でスタミナ切れを起こしてしまい、秋以降の勉強が辛くなるだけです。集中力が長く続かない私は1日8時間ぐらいで挫折していました。
他の人より勉強時間が短いので、その分は量より質ということで勉強中は集中力を切らさないように心がけていました。やる気が出なくてもとりあえず机に向かって問題を解いてみることが大事です。どうしても集中できない時はウォークマンでラジオを聴きながら勉強していました。ただし、この勉強法では効率こそ良いものの他の人に大差をつけることは難しいようで、夏休み終盤の模試での私の成績はほぼ横ばいでした。

◆秋冬
日本史のよく分からない部分やどうしても覚えられない英単語などをすぐに振り返られるように総まとめノートを1冊作りました。科目も順序もごちゃまぜのものでしたが、入試本番直前に一通り目を通すことで心の支えになりました。
また、秋以降は過去問演習も始めます。試験時間をタイマーで計って、きっちり集中できる環境を作って取り組むと緊張感も高まって良いですよ。しかし過去問は資源なので、入試直前期まで上手く残しておかないと後々過去問演習ができなくなって泣くことになります。最新年度の過去問は本番直前まで残しておきましょう。ネット上に上がっている無料の過去問も便利です。
センター試験の対策は、基礎学習がしっかりできているならクリスマスぐらいから始めても十分間に合います。

1日の平均勉強時間

高校1、2年時:1.5~2時間
高校3年時:6~8時間

得意科目とその理由

英語
理由:私は日本生まれ日本育ちで海外渡航経験も全くなかったのですが、たまたま高校2年の春に担任に無理やり受けさせられた摸試でたまたま(自分にとって)好成績が取れたことがきっかけで英語が好きになりました。当時は英語が得意とは言い切れるような成績ではありませんでしたが、好きな科目は勉強時間の比重が大きくなりがちなので次第に成績はゆるゆると上昇していきました。

不得意科目とその対策方法

数学
対策方法:他教科に比べ偏差値が10近く低く、回復する見込みもなかったので効率を重視した末に文理選択の時点ですっぱり諦めることにしました。

古典
対策方法:品詞分解を意識して問題集を繰り返し解いているうちに克服できました。

おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数

英語:英単語ターゲット1900
理由:ほかの単語帳に比べて英単語の補完力が圧倒的に違います。特に難しい英単語に関しては随一です。これ一冊あれば私大はまず大丈夫かと。
回数:記憶がないぐらい多い

現代文:入試現代文へのアクセス 基本編
理由:現代文がさっぱり解けない!でもどこから対策をとればいいのか分からない!という人におすすめです。1周しただけで大まかな解法の流れが身に付きます。得意な人は発展編に挑戦すると良いでしょう。
回数:3回

日本史:日本史B一問一答
理由:実際の入試で出やすい問題を頻度順に学習できるので実践向きです。サイズも小さく持ち運びに便利なので、直前期のおさらいに持っておくと安心できると思います。
回数:記憶がないぐらい多い

受験時に使っていたアプリやウェブサイト

スタディサプリ
理由:私が利用していた当時は無料で大学の過去問がダウンロードし放題でした。しかし、解答解説は非常に簡素なので赤本や青本を参考にするのも手です。

塾の活用方法

河合塾
高校2年の夏期講習からお世話になっていました。チューターの方には心が折れかけた時に何度励まされ、救われたことか。講師は基本的に良い先生ばかりですが、時々やる気のない先生もいるので講座選びの際には一通り先生を見ておくと良いと思います。

模試の位置づけ

摸試は問題集のようなものです。必ず摸試があったその日のうちに答え合わせと解き直しを行ないましょう。摸試の解き直しや復習を疎かにする人はまず本番でもいい結果は残せません。忘れた頃に問題冊子を引っ張ってこられるかどうかが肝です。

高校の授業の位置づけ

すみません、私はウマの合わない先生の授業は寝ていたり、他の作業をして過ごしたりなど非常に不真面目な授業態度を取りがちでした。だからといって科目自体をないがしろにしていたわけではなく、自分にとって分かりやすい説明をしてくれる先生のもとに行って少しでも分からないところがあれば質問するようにしていましたので成績自体は下がりませんでした。全ての授業を集中して聞くことは正直難しいので、ある程度科目ごとの優先順位をつけておくといいと思います。

通学時間の活用方法

私の通学時間に占める乗車時間は非常に短かったので、参考書を読むなどといったことはせずに英語のリスニング対策を電車で行っていました。ウォークマンにCDを入れてランダム再生し、何を言っているのか脳内でディクテーションしていました。

生活面

1日の平均睡眠時間

高校1、2年時:8時間
高校3年時:7~8時間

主な勉強場所

地元の図書館や学校の図書室、予備校の自習室
理由:自宅だとテレビやゲーム機など誘惑が非常に多いのでどうしても無理だったので…。

おすすめの息抜き方法

用事のない休日は一人で大学に足を運び、大学に通う自分の姿をぼんやり妄想していたりしました。あとは繁華街をぶらぶら歩いてみたり、音楽を聴いたり、甘いものを食べたりですかね。

モチベーションを上げる方法

大人になってから「あの時勉強していれば…」といった後悔はしたくないと考え、意地でも大学に合格してやると奮起していました。また、私の学校には東大や東工大といった難関国公立大を志望する人も少なくなく、彼らに比べたら自分の苦しみなんてちっぽけなものだとやり過ごすことも少なくありませんでした。

自分なりの健康管理方法

ロングスリーパーだったので絶対に睡眠時間だけは削りませんでした。定期テスト対策などでやむを得ず夜更かししてしまった場合は、削った時間の分、学校の休憩時間などを昼寝に充てていました。睡眠学習は本当にあります。また、食事も1日3食しっかり取っておくに越したことはありません。

誰と一緒に勉強したか

一人でした。友人と一緒だとどうしても話に花を咲かせがちです。

勉強や受験に対する親のスタンス

親は基本的に何も干渉してきませんでした。志望校を伝えた時も特に反対はせず、黙って応援してくれました。受験序盤にそこそこ志望度の高い大学に落ちたことがあり、べそべそ泣いた私に強く諭してくれたこともありました、今でも感謝しています。

親にしてもらって嬉しかったこと

毎日予備校に通い詰めで精神的に参っていたとき、母親がおにぎりを毎日作ってくれたことです。

メッセージ

大学入学後の生活

大学は高校に比べ自由が増す分、個人の責任が重くなります。クラスという概念がないので、授業に出席しなくても誰も怒りません。しかし授業には出席しないと単位が取れません。単位を落としすぎると留年につながり、余計に学費を払うことにもつながりかねません。要は、どこまで自分自身を律することができるかが大学生活最大の課題なんです。

サークル活動は非常に楽しいです。幅広い種類のサークルがありますし、部活動と違って義務ではありませんし、好きなことにとことん打ち込めるので入って損はありません。私は勉強サークルに入りました。自分の興味がある分野で何回かプレゼンを行ったり、冬休みには皆でスキーを楽しんだりとのびのび遊んでいます。みんな興味のある分野が違うので知識をつけるにはとってもいい場所でした。

アルバイトもビジネスマナーを学ぶ場として重要です。最近では「ブラックバイト」問題が横行していますので、給料が支払われない・シフトを増やさないと怒られる等といったことがあれば大学の学生課などにためらわず相談しましょう。基本的にアルバイトは楽しいものです。お給料があればちょっとした高い買い物や旅行にも自由に行けるようになるのでぜひ。

大学生になると、友人関係にも利権関係が発生することがあります。必ずしも高校時代のような無償の友情で成り立つ関係ばかりではないということを頭の片隅にでも置いておくといいでしょう。時にはカルト宗教などに勧誘されることもあります。怪しいな?と思ったら警戒しておいて損はないかと。

後輩へのメッセージ

絶対に後悔のない選択をしてください!高校生活は思いのほか長いようで短いです。卒業まではあっという間です。そんな限りある時間の中で、自分はどんな大人になりたいのか、どんな視野を持ちたいのか、じっくり考えろだなんて難しい話ですよね。しかし自分が大人になって社会に出ていくプロセスの中で大学というのはとても重要な要素でもあります。

大学はあくまでもゴールではありませんが、将来の自分の進路の幅を広げてくれるツールです。大人になって「あの時勉強しておけば…」と後悔する親や先輩を数多く見てきました。本当に、あなたがしたいことは何なのか前向きに考えてみてください。