現役時代甘く見ていた基礎力。浪人生活の半分以上は基礎固め!

目次

プロフィール

ニックネーム

M・E

出身高校

神奈川県立大和高等学校

進学先

早稲田大学社会科学部

入学年

2013年入学

現役 or 浪人

浪人

合格した学校・学部・方式

早稲田大学社会科学部
明治大学商学部、経営学部
法政大学経営学部市場経営学科
中央大学商学部金融学科(センター利用)
横浜市立大学国際総合科学部A方式
東洋大学経営学部(センター利用)
明治学院大学経済学部経営学科(センター利用)
国学院大学経済学部

不合格だった学校・学部

早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻教育学専修
早稲田大学文学部
早稲田大学文化構想学部
早稲田大学商学部
慶應義塾大学商学部
立教大学経営学部(センター利用)

(現役時)志望校を決めた時期と志望理由

時期:高校2年の秋
理由:親が会社を経営しているため、自分がもし継ぐとなった際に、商学や経営の勉強をしていれば役に立つのではないかと思ったため。

また、自分の学びを学部に縛られたくない思いもあった。そんな時、早稲田大学はオープン科目が充実していることを知り、早稲田大学を志望した。

志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス

コンピューターやITに興味があったため、最初は慶應義塾大学のSFCに行きたいと思っていた。

また、早稲田大学の人間科学部にも興味があった。

しかし、それらの勉強がどのように将来につながっていくのか、当時はイメージができず、受験をやめてしまった。

結局、自分が親の会社を継ぐ可能性を考えて、商学部や経営学部を志望。

もし自分がやりたいことが見つかったとしても、潰しがきくのではという考えもあった。

高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと

特になし。

しなかったことに対して思うこともない。普通の高校生らしく、部活(吹奏楽部)に打ち込みながら、勉強をしていた。

勉強面

高校1、2年時の勉強への取り組み

高1:テスト勉強が中学と比べてきつかったため、テスト1ヶ月前からは勉強を始めていた。前期日程で入学(面接と内申点のみ)したため、学力が周りに追いつかなかったことが原因。日々の勉強はあまりしていない。授業を聞くくらい。

高2:部長になったため、勉強に手がつなくなり、予備校に通うことにした。部活が終わったら予備校へ行き、閉館時間まで勉強をしていた。だいたい、1日3時間は勉強していたと思う。予備校へ通い出した理由は、学校の勉強に追いつきたいから、受験を意識し始めたから、勉強しなければいけない状況を作りたかったから、である。

高校3年時(浪人生は浪人時)の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

​​​春〜夏:部活があったため、部活後に予備校へ行き、閉館まで勉強。空きコマの時間は学校の自習室で勉強。特に、日本史の範囲を全部終わらせようと、必死だった。通学時間は常に単語帳を開いて英単語学習。

夏〜秋:日本史が非常に苦手だったため、何度も復習。また、現代文も苦手だったため、偏差値が低めの大学の赤本を利用して、問題を解きまくり、コツを掴むことに注力した。

秋〜冬:とにかく日本史に手がかかった。文化史をこの頃に手をつけ始めるものの、追いつかず。赤本も解き始め、問題傾向を掴むことに専念。

1日の平均勉強時間

高校1,2年時の平均:1時間
高校3年時の平均:8時間

得意科目とその理由

英語

中2で英検準2級をとっていたから。

不得意科目とその対策方法

日本史

何度も繰り返して覚えようとした。

おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数

英語:単語王
理由:量が多い、派生語等もわかりやすく載っている
回数:少なくとも20回転はしている

河合塾テキスト
理由:河合塾で使ったテキストを完璧にすれば大丈夫と先生に言われていたから。自分で書き込みをしたテキストは記憶に残りやすいから。
回数:覚えていないが、何周もした

古文:あさきゆめみし(漫画)
理由:源氏物語をわかりやすく知ることができる。息抜きしながら勉強できる。
回転:1回

受験時に使っていたアプリやウェブサイト

特になし

塾の活用方法

現役:東進ハイスクール・・・通年で受講。
浪人:河合塾・・・通年で受講。

模試の位置づけ

現役時代は結果だけ見て、あまり復習もしなかった。

浪人時代は模試に向けて勉強し、結果を出そうと必死だった。どこを間違えたかを復習し、同じ問題で二度と間違えないようにノートを作った。模試の結果はファイリングし、自分の自信にしていた。

高校の授業の位置づけ

どんなに忙しくても、授業は受けるべき。日々の積み重ねが受験結果に繋がると痛感した。

通学時間の活用方法

単語を覚える。

浪人時在籍予備校

河合塾

浪人をした理由の自己分析

現役の時、全大学に落ちた理由は、基礎力をつけていなかったからだと思う。基礎勉強を怠り、赤本を解いたり、難易度の高い問題ばかり解こうと認め、うまくいかなった。

浪人生活の中で心がけたこと

遊びの誘惑に勝つこと。誰よりも勉強しているという自信を持てるくらい勉強すること。健康的な生活。

生活面

1日の平均睡眠時間

高校1,2年時の平均:6時間
高校3年時の平均:5時間

主な勉強場所

早朝の学校。静かだし、寒いし、身が締まる。

あとは予備校の自習室。周りに勉強している人がいると自分も頑張らなきゃとなるから。

おすすめの息抜き方法

この日は少しだけ遊ぼう、という日を決めた。

休憩の時間を友達と合わせて、少しおしゃべりしていた。

モチベーションを上げる方法

志望校のホームページを見たり、サークルを調べたりして、想像していた。実際に志望校に行って見て、通う自分を想像したりもした。

自分なりの健康管理方法

朝起きたらラジオ体操をやっていた。受験期間中も絶対に睡眠時間を確保していた。家に帰宅したら勉強はしないと決めていた。

恋愛とのバランス

なし

受験時に聞いた印象に残っている・勇気づけられた言葉

なし

誰と一緒に勉強したか

基本的に一人。

予備校に行ってから、友達ができたため、休憩を一緒に取ったりして、頑張ることができた。

勉強や受験に対する親のスタンス

現役時代は部活をやめろと言われた。

浪人時代は模試のたびに結果を聞かれ、下がると怒られた。家族で夕食を食べると、「最近はどう?受かるよな?!」とプレッシャーをかけてきて、非常にきつかった。

親にしてもらって嬉しかったこと

毎日お弁当を作ってくれた。

普通のお弁当ではなく、可愛いお弁当で、励まされた。

特に第一志望の受験の日のお弁当は、いつもより可愛く、お手紙付きだった。

健康にもいつも気を使ってくれ、受験間際には生ものを控えたり配慮をしてくれた。

メッセージ

大学入学後の生活

4年間をどう過ごすかはとにかく自由です。

遊びまくる人もいれば、勉強に専念する人、サークルに打ち込む人、新しいことを始める人など…。私は少しだけ部活動(応援部吹奏楽団)に所属し、その後はボランティア活動に打ち込みました。

私は東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼市でボランティア活動をしてきました。

私の母の実家が気仙沼にあり、私にとって第二の故郷のような場所のため、何かしたいという思いが震災時からありました。

そのため、2年生の夏から団体に入りました。

活動内容は仮設住宅へ行きお年寄りの方々と交流や、現地のイベントのお手伝い、東京で気仙沼の魅力を発信、です。

3年間続けてこれた一番の理由は、気仙沼に行くたびに現地の方々との繋がりが濃くなっていくことが嬉しかったからです。これは、大学卒業後も大切にしたい繋がりになりました。

また、それ以外にも体験型の授業を多く受講しました。

1年生の時には、夏休みに2泊3日で気仙沼に行く授業を受講しました。

防潮堤問題について現地の方とお話ししたり、復興とは何かについて、現地の方とお話ししたりしました。

1年生の頃にこの授業をとることは勇気がいりましたが、現地に行くことで改めて気仙沼と関わって行きたい思いを確認できました。

またこの授業で他学部の先輩方に出会うことができ、受講してよかったと感じました。

この時にある先輩に出会っていなかったら、私はなんとなく学生生活を過ごし、卒業していたと思います。大学生活の方向性を決めるターニングポイントになりました。

2年生の時には、オープン科目の「震災復興のまちづくり」という体験型授業を受講しました。

1年間に現地に行った回数は2〜3回。私は気仙沼を活動拠点にしました。

秋には気仙沼の高校生に向けて、彼らに地元の魅力に気づいてもらうべくワークショップを開催しました。

彼らは「気仙沼の良さに気づけた、気仙沼を元気にしたい」とコメントしてくれ、ワークショップは成功に終わりました。

この授業を通して、復興について考えることは誰でもできるが、実践することは非常に難しいことだと感じました。

しかし、どんな小さなことでも行動することで、誰かに影響を与えることができると感じています。

また、このような事業をとることで、学部を超えて知り合いを作ることができ、楽しかったです!

3年生の時には、「農山村体験実習」という、農業体験をする授業をとりました。

もともと農業には全く興味がないどころか、土や虫が嫌いな私でしたが、「興味ない」という理由で機会を失うことは勿体無いと感じ、受講することを決意しました。

また、1年生の時に出会った先輩も受講していたため、受講してみました。

年に3回ほど農村へ行き、農業をしたり、奉仕活動を行いました。実習に行く前に、ある程度調べ、仮説を立て、実習後にプレゼンをしました。

実習中に農家さんとコミュニケーションをとる中で、農業に対する志を聞いたり、真剣な目を見ることで、農業に対するイメージが変わりました。

これまで農業とは縁のない生活を送っていましたが、授業を通して、農業によって私たちの食が支えられていると実感できました。

また、ここでできた友達と授業後も遊んだりするようになりました。

4年生の時には、2週間ブータンに滞在する授業を受講しました。

この授業の目的は途上国の農村開発を見ることでした。以前から海外に対して抵抗感があった私にとって、2週間も滞在すること、ましてや途上国に滞在することは非常に勇気のいることでした。

しかし、大学生活を悔いなく終えたい気持ちや、自分の殻を破りたい気持ちもあり、受講を決意しました。

現地では、農家に4泊したり、JICAに訪問したり、現地の方にインタビューしたりしました。

最終日は、帰りたくないと思えるほどブータンを好きになり、行くまでの不安はなんだったんだろうと思うくらい、海外に興味を持つようになりました。

結果、残りの大学生活も自分の興味に向かって突き進むことができました。

私にとって、この授業は大学生活最後のターニングポイントとなりました。

自分の興味に素直に従い、新しいことに挑戦する大学生活を送ったなと思います。

自由すぎるが故に、何をすべきか考えることが難しかったりしましたが、充実した4年間を過ごすことができたと思っています。

皆さんも、大学入学後はたくさん考え、自分で決断し、充実した生活を送ってください!

後輩へのメッセージ

現役で私が受験に失敗した理由は明確です。

「基礎力」を甘く見ていたから、うまくいきませんでした。

基礎知識(例えば単語や文法など)の習得に手を抜き、難しい問題ばかり解こうと必死になってしまいました。

難しい問題も、基礎力がしっかりついていれば解けることが多いと実感したのは、浪人してからです。何度も言いますが、本当に基礎が大事です(笑)。

浪人生活の半分以上は基礎固めでした。

その結果、現役時代の偏差値は50程でしたが、最終的には70近くまで上がりました。

浪人生活で一番頑張ったことと言われたら、「基礎力強化」と断言できます。

もし、なかなか学力が伸びないと焦ってしまったら、思い切って基礎力固めに専念してみてください。

応援しています!