家族に支えられ勝ち取った、尊敬する父と先輩が共に進んだ早稲田への合格

プロフィール

ニックネーム

D.Isari

出身高校

神奈川県私立鎌倉学園高校

進学先

早稲田大学社会科学部社会科学科

入学年

2014年

現役 or 浪人

現役

合格した学校・学部・方式

早稲田大学 社会科学部
明治大学 法学部

不合格だった学校・学部

早稲田大学 政治経済学部 政治学科
早稲田大学 法学部
早稲田大学 商学部
慶応大学 商学部
明治大学 政治経済学部 政治学科

志望校を決めた時期と志望理由

第一志望:早稲田大学政治経済学部
時期:高校2年生11月
理由:父が早稲田出身で、また尊敬していた部活の先輩が早稲田大学に進学されたのもあり、自分が尊敬する2人と同じ学校に入りたいという目標は高校2年生の夏ごろから持っていました。そして高校2年生の11月に仲のいい友人達が皆受験モードに入る中で、自分自身もやるからには希望大学ではなく希望大学の看板学部を狙おうと思い、早稲田大学政治経済学部政治学科を目指しました。また法律や商学といった学問にあまり触れる機会がなく自分が果たして興味を持てるのかと疑問に思い、高校生の段階である程度知識のある政治学を深めようという意図もありました。また、最終的に社会科学部を選んだのは商学部や法学部と違い幅広い学問分野を学べ、政治経済学部にて希望していた政治学を学ぶことが可能だったためです。

志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス

入ってからでも様々な学問を学ぶことは可能ですし、早稲田大学では他学部の授業を履修することも可能ですのでより具体的な学部を探すのにあまり時間を費やすのは賢明ではありません。それよりも自分が入りたいと感じた学校になぜ入りたいのか、入った後どのように学生生活を送りたいのか自問自答を繰り返して志望校を選定することをお勧めします。
入学後も転部など学部を変えることは可能ですのでまず志望校をしっかりと選びましょう。また志望校を選ぶときには周りの意見よりも自分のいきたいと思うところを目指してください。4年間も通うのですからいきたい学校、自分が納得できる学校でないともったいないです。

高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと

小学校中学校の5年間を海外で過ごしたため、部活動において活動をするというのは私にとっては高校で初めてであり、長年続けてきたテニス部の活動に常に全力で臨みました。その成果として高校3年時には湘南地区大会で5位入賞することができました。また高校1年生の夏休みには福島に震災後のボランティアに行くなど様々な場所に実際に赴きボランティア活動に尽力しました。この経験は今日の大学生活においても努力することの大切さや人と人との関わりという点で大きな支えになっています。

勉強面

高校1、2年時の勉強への取り組み

私の性格上、スイッチが入らないとあまり物事に熱が入らないタイプだったため、高校1年生から高校2年生の冬までは定期試験以外の勉強はしていませんでした。定期試験も2週間前からの付け焼き刃のような勉強でした。

高校3年時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

​​​まずどんなに忙しい日でも全く勉強しない日は作らないように心がけました。

具体的な勉強内容としては、
夏まではどの科目もとにかく基礎を徹底的にやりました。大学受験の問題の難易度は高く、夏休みに過去問を解いた段階ではほとんど解くことができず焦りました。

夏休み以降からは応用問題や難易度を上げた問題を段階的に行いましたが、それと並行して基礎の復習は必ず行いました。基礎の確認は受験が終わるその日まで続けていました。英語では単語文法熟語、世界史では年号や頻出事項、国語では古典単語文法を常に確認していました。また、参考書はこれといった1冊があったので同じものを何周も繰り返しました。英文法書は大学に入った今でも使っています。

過去問研究は10月頃から行なったのですが、私の場合は早稲田ばかり解いており、他の大学の問題をあまり解かなかったために傾向をつかめないまま試験を受けてしまうことがありました。

1日の平均勉強時間

高校1、2年時:1時間〜2時間
高校3年時:普段10時間、夏休み13〜14時間

得意科目とその理由

世界史
理由:祖父が三国志が好きで幼少期から三国志関連の漫画や本を読んでいたため、世界史の頻出かつ複雑な中国史を楽しく学ぶことができ、世界史の得点は常に8割を超えていました。

不得意科目とその対策方法

漢文
対策方法:古文が出来上がってからと思い後回しにしていたのですが、第1志望の早稲田は漢文が出るため、漢文の基礎的な部分だけ覚え、問題をとにかく多くこなしました。また古文の基礎が出来上がるにつれて、漢文の点数も伸び受験期には得意分野へと変わりました。

おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数

英語:単語王、解体英熟語
理由:レベル別に分かれており例文もしっかり乗っていたため
回数:それぞれ受験期まで含めて20周

古典単語:ゴロゴ(565)
理由:古典単語が大嫌いだったのでゴロでイラスト付きのもので友人と問題を出し合うなどして、行いました
回数:受験期まで含めて20周

塾の活用方法

東進予備校に通っていました。基礎的な授業や学部毎の対策講座は東進に全て任せきりでした。単語テストなどしっかりとチェックされるため勉強せざるをえない環境でした。いつでもまた何回でも受けれるため模試の後や苦手分野は何度も見返し理解を深めました。私の場合は英文法と古典文法が苦手だったため、模試で間違えた箇所は念入りに何度も復習を重ねました。特に世界史は流れを掴んだ後に改めて整理するのに、ビデオ講座を繰り返し受講しました。

模試の位置づけ

​​​​​​模擬試験はあくまで自分の現在の実力は図れるが今後の伸びまでは測れないと認識していました。もちろん苦手分野やできなかった箇所の復習は行ないましたが、特に結果に一喜一憂することがありませんでした。

高校の授業の位置づけ

私の周りにも予備校に勉強は任せるから学校ではリラックスしてあまり授業を受けないという人がいました。それは非常にもったいない事です。すでに学んだことを授業で復習として活用すべきです。また教える人が違えば1つや2つ違う知識は必ずあり、特に世界史では学校の先生が豆知識として教えてくれた部分が論述試験に関わったこともありました。古典や漢文も教科書で扱ったものがそのまま受験問題として出たこともあります。

生活面

1日の平均睡眠時間

高校1、2年時:8時間
高校3年時:8時間

主な勉強場所

予備校
理由:周りに勉強している学生がいて、試験の状況に一番近かったため。

自宅のベッド
理由:英語の音読や単語は寝る前に確認していました。

おすすめの息抜き方法

私はやはり友達と話す事が1番の息抜きでした。笑顔でお互いのモチベーションを高め合ったりしました。

モチベーションを上げる方法

実際に志望大学に友人と行って、学食で学生に混じってご飯を食べる事で自分の大学生活をイメージしてモチベーションを上げていました。

自分なりの健康管理方法

受験勉強はとにかく目を酷使する時間が長いので、毎日湯船に入り目のストレッチを行なっていました。

恋愛とのバランス

彼女が1つ年下であまり勉強に意欲がなかったのですが、精神的には自分よりも落ち着いていたので常に静かに見守ってくれました。そのおかげで彼女のためにもとモチベーションをあげる事はできました。しかし、勉強がおろそかになるならば別れた方がいい事は確かです。

受験時に聞いた印象に残っている・勇気づけられた言葉

ウォルトディズニーの言葉「If you can dream it, you can do it」

誰と一緒に勉強したか

高校の親友
お互い志望校は違えど受けてる授業や使っている参考書は同じだったので息抜きがてら問題を出し合ったり、お互いを褒めモチベーションを高め合っていました。時には相談に乗り苦しみを素直に話したりしました。

勉強や受験に対する親のスタンス

両親は私の勉強方法や成績には殆ど口出しはしませんでした。ただ全力で支援をしてくれました。それが私にとっては何よりも頑張る理由であり、両親の期待に応えたいという思いが非常に強かったです。

親にしてもらって嬉しかったこと

どんな結果やどんな気分で家に帰ってもいつもと変わらない笑顔で「おかえり」と言ってくれた事。いつもと変わらない自分が出せる場所が、この時は本当にありがたかったです。

メッセージ

大学入学後の生活

大学は学問やアルバイトいろいろな面で自分自身で選択していかなければなりません。高校生とは違い、自立した1人の大人に近づいていかなければなりません。多くの人々と関わる事ができ、時には国籍も違う人と関われる機会もあります。

特に私が学生生活で重きを置いたのはサークル活動です。私は高校時代から続けてきたテニスのサークルに入り、3年生では企画係という役職で日々の練習日程から合宿の予約・出欠管理、また日々のBBQなどのあらゆるイベントを企画し、開催する仕事をしていました。高校生の部活とは違い学生自らが動き出さなければ、何も始まらないのがサークル活動です。その中で1年生から4年生までが1つの集団として活動し、3年生の引退時には家族のような仲間を持つことができました。また私のサークルは設立から40年近く経過しており、30歳ほど上の方ともお会いし、お話しさせていただく機会があるなどサークル活動を通して本当に充実した学生生活を送ってきました。

また学業の面では自分が海外で育った経験を活かせる「国際関係論研究」のゼミに所属し、大学3年時には世界の労働の形態をテーマに3ヶ月ほどの時間を費やし研究発表を行ないました。ただ調べるのではなく自分の知りたいことを学び分析、考察するのは高校生の決まったカリキュラムの中ではなかなか経験し難いものだと思います。

葛藤としては3、4年生と学年が上がるにつれて社会人へのカウントダウンが始まり、みなさんのような新入生が入るたびに危機感は増していきます。自分が社会に出て仕事を一社会人としてこなしていけるのかという葛藤があります。

しかし、大学は自分の好きな事を本当に極められる場所です。この3年間は本当にあっという間でしたが、私にとってはかけがえのないものです。みなさんもぜひ志望校に入って学業面も遊びの面でも充実した学生生活を満喫してください。

後輩へのメッセージ

私は受験生活を振り返ると勉強に関してはあまり苦労しませんでした。成績も順調に右肩がりであり模試の成績もそこそこでした。

しかし、実際の受験では本当に苦しみました。最初に1つ合格が出てから、次に早稲田大学社会科学部の合格が出るまで、期間にして2週間ほど不合格通知を受け続けました。そこまであまり壁にぶつかる事がなかった分、受験期の不合格の連続は精神的に忘れる事ができないほど苦しかったです。

そんな私が最後の最後に志望校の合格をつかみ取れた要因は家族の支え、そして何よりも1年間これだけ勉強してきたんだと言い切れる自信でした。家族はどんな時も私たちを心から全力で応援してくれる1番のファンであり、どんな時も味方でいてくれます。今もし家族に冷たくあたっていたり、勉強するあまり家族との会話がない人は1日少しでもいいから家族と向き合ってください。受験は家族の支えなしでは決してうまくいきません。

そして勉強面では、伸び悩んでいたり壁にぶつかっているからと言って最後まで絶対に諦めないでください。前述した通り、私は本当に負け続きで苦しみました。けれども諦めた事と自分を悲観する事だけは1度たりとありませんでした。最後の最後、自分の心を支えてくれるのは自分がやってきた事による自信です。その自信は根拠のない自信などではなく、この1年間毎日自分自身の手で積み上げてきた結晶であり、試験の結果がどうであれ決してなくなるものではありません。それが崩れるのは努力する事をやめてしまった時です。最後の最後まで諦めず全力で走り抜けてください。走り抜いたところにしかゴールはありません。頑張ってください!!