プロフィール
ニックネーム
しんご
出身高校
私立駿台甲府高等学校
進学先
上智大学法学部法律学科(一般)
入学年
2013年
現役 or 浪人
現役
合格した学校・学部・方式
上智大学法学部法律学科(一般)
中央大学法学部政治学科(センター利用)
不合格だった学校・学部
一橋大学法学部前期日程
早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科
志望校を決めた時期と志望理由
時期:高校3年の11月頃
理由:私は高校生時代に科目として政治経済を学んでいたわけではありませんでしたが、高校1年生のころに世界史に傾倒し、そこから各国の動向が互いに作用しあって新たな流れが生まれるという、各国の思惑が形作っている複雑なシステムに興味を持ち始めました。
しかし、高校3年生になるまで具体的にこのようなテーマで大学や学部を選ぼうというような考えを持ってはおらず、また、真面目に勉学として学んでいたわけではなく、単純に自分の趣味として外交や国内政治、そして法律関連の記事を読む程度でした。そして受験が迫り、志望校を決めねばならない時期となった際に、「自分が何を学びたいのか、何を学び、考えているときに最も自分は積極的になれるか」自問自答をした結果、私にはこのテーマをまんべんなく学べる学部しかないと確信し、外交やそれらを形作る国内政治、そしてまたそれを形成するアクターの最小単位である人間の行動に大きな影響を与えている法律に関しても詳しく学べる大学・学部を志望することを決めました。
志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス
とにかく自分が楽しんで学べるのがどの様な分野の学問なのか、納得のいく答えが見つかるまで自問自答を繰り返してください。
社会的な名声を得たい、就職活動を有利に進めたい、大学に求めるバリューは様々だと思います。
もちろんその様な基準での選択が間違っているとは思っていませんし、その選択は人生という長いスパンで見た時には良い結果を生むかもしれません。
ただ、私は自分の志望校の選択には現時点では非常に満足しています。
大学という恵まれた学習環境の中で、自分の好きなことを好きなだけ学べる身分でいられるのは長い人生の中で4年間だけです(院進を希望する方は事情が変わってくるとは思いますが。)。
当たり前ではありますが、否が応でも単位を取り、卒業するためには勉強をしなければならないのが大学です。
正直私は聖人君主のようなきれいな正論を掲げるような柄ではないので、俗っぽい言い方にはなりますが、どうせしなければならない勉強です。
せっかくなら楽しめた方が良くないですか?
私が言いたいのはこんなに単純なことです。
私は高校3年生時の自分の選択の結果、その義務として課される勉強を楽しみ、与えられた権利期間である4年間を非常に有意義に過ごすことができました。
皆さんにもぜひ、貴重な大学での4年間を謳歌していただきたいです。
高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと
高校時代、私は空手部に所属していました。
集中力と負けん気の強さは空手部での活動で身につけられたように思えます。
勉強面
高校1、2年時の勉強への取り組み
正直な話、私は勉強に積極的な高校生ではありませんでした。部活もしていましたが、特に友達と遊ぶことに日々明け暮れ、授業外の自主的な勉強は全くと言っていいほどしておりませんでした。
高校3年時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと
皆さんの参考になるような有益な情報をなかなか提供できず、大変申し訳なく思いますが、春から秋の初旬までは高校2年生までと変わらず遊びほうけていました。勉強に対する意識は恐らく大学受験を控える高校3年生や浪人生の中で最下層であったろうと思います。
しかし、10月頃になると、これまで受験のことをほとんど考えてこなかった私もさすがに現実と向き合い始め、志望校をある程度絞りました。ただ、ほかの受験生はとっくにスタートを切っていて、さらには受験も目前に迫りつつあった2012年10月にようやくスロースタートを切った私に、時間が残されていないことは明白でした。
そんな私が特に心掛けるようにしていたことは効率です。具体的には自分の弱点をしっかりと認識し、その改善に集中して勉強時間を割くことを徹底しました。特に私が自分の弱点として認識していたのは、自分の数学力と英単語力です。
数学に関しては苦手意識を持たないように基礎から固め直し、英単語は語呂合わせの英単語帳を用いるなどして力づくで頭に叩き込みました。
一方で比較的学習することを楽しめていて、模試等でも満足がいく程度には点数が取れていた世界史や日本史、生物には現状維持ができるくらいの最低限の学習しかしておりませんでした。
1日の平均勉強時間
高校1、2年時:4時間(高校の授業含む)
高校3年時:6.5時間(高校の授業含む)
得意科目とその理由
世界史
理由:小学生時代に大河ドラマ『新選組!!』にはまったことをきっかけに歴史に対して興味を持つようになり、単純に勉学にしろ趣味にしろ、歴史的な事柄を知ることが楽しめたので、自然と得意科目となりました。
不得意科目とその対策方法
数学
対策:自分は苦手意識を持つととことん苦手になってしまうという自分の性格の欠点を認識していたため、とにかく数学に対する苦手意識、マイナスなイメージを持たないように、時には過剰なくらいに自信を持つようにして数学の勉強に臨みました。
おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数
特に学校で用意された教科書と授業で用いたノート以外には参考書を用いませんでした。
高校の授業の位置づけ
高校の勉強が身になっていれば受験にも勝てます。生きる学力は特別な試験や模試の前にばかり勉強に注力することでつくものではなく、日ごろの授業等で行う学習をいかに質の高いものにできるかの、普段力だと考えています。
生活面
1日の平均睡眠時間
高校1、2年時:6時間
高校3年時:6時間
主な勉強場所
高校の教室
理由:同じ境遇の人間が集まっている環境に身を置いて勉強に励むのが、易きに流れやすい私が勉強に対する意識を高めた状態を保つためには最も合理的でした。
おすすめの息抜き方法
遊ぶときは勉強を忘れて遊びに集中することです。加えて21時以降は勉強はせずに自分の好きなように時間を使うことで息抜きを図っていました。
モチベーションを上げる方法
高校1、2年の時に遥かに自分より良い成績を模試等で取っていた友人たちを追い越していくことが自分の勉強へのモチベーションになっていました。
加えて受験期にも頻繁に友人と遊んだり、自分の趣味の時間は取っていたので、それを励みに勉強に臨んでいました。
自分なりの健康管理方法
睡眠時間を6時間は取るように心がけていました。
恋愛とのバランス
特に高校3年生の受験期にそのような話はございませんでした。
受験時に聞いた印象に残っている・勇気づけられた言葉
為せば成る、為さねば成らぬ何事も
誰と一緒に勉強したか
高校3年生の時に同じクラスだった友人たちとしていました。
勉強や受験に対する親のスタンス
口出しは一切ありませんでした。
ただ、私の父は受験は旧帝大と一橋大学などそれらに匹敵する上位国立大、早稲田慶応上智大学と中央大学法学部のみしか許さないというスタンスでいたため、受験をする際に多くの保険を掛けることができませんでした。
親にしてもらって嬉しかったこと
受験生として関わり方を変えることなく、今まで通りに接してくれたことです。
おかげで常に根詰めることなくリラックスして受験に臨めました。
メッセージ
大学入学後の生活
私の大学生活を皆様にお伝えするにあたり、初めにことわっておきたいことがあります。
私には正直特筆すべきような誇れる経歴はございません。
しかし、私自身は4年間を振り返って自分の大学生活は非常に充実したものであったと自負しておりますし、少しでも読んでくれている方々の参考になればとイチ上智大生の等身大の大学生活をお伝えしたいと思います。
私が満を持して大学1年生となったのは、今から4年前の2013年です。
山梨という田舎から大都会東京に上京し、大きな期待と不安を抱えて入学式に出席したあの日の思い出は、昨日の出来事のように鮮明です。
それからの4年間は光陰矢の如しというようにあっという間に過ぎ去ってしまいました。
皆さん、大学生活は思っている以上にすぐに終わってしまいますよ。思うことは思った時に実行に移すくらいのバイタリティの重要性は本当に強くこの4年で認識しました。
私自身興味関心の赴くままバトミントンやイベント等、延べ5つ以上のサークルに所属しましたし、そこで積んだ経験や築いたコミュニティは財産になっています。
勉強に関しても同じことが言えます。
私は外交に関して強い興味をもって学んでいたところ、学部外の教授の招待を受けて、ゼミとは別に国際関係をテーマにした研究室に所属して学んでいました。そこで得た知識は単に学問的なものとしてストックされて終わったわけではなく、就活に臨む際に自身の志望する業界を選定する際等に非常に役立ちました。
私が大学生活4年間で得た教訓を総括し、皆様に簡潔にお伝えするとすれば、
「自分が活躍したいと思えるフィールドで、目的意識を持って何かに取り組めば必ずその経験は自分の将来につながる」ということです。
周りに流されるのではなく、興味関心を抱けるフィールドで自分がどうありたいのか、どのようなゴールを目指したいのか、目的意識を持って行動した経験は必ず次につながります。
ここで皆さんに大事にしてもらいたいのが、目的達成のためにアクションを起こす過程で、常に自分の頭で考えることです。
4年間を通して「なんとなく」行動起こさない事を徹底した点が、私の大学生活で私自身が最も評価できると考えている点です。
例えば、私は二年生の春にバドミントンサークルを立ち上げたのですが、まず自分が考えたのが「1を2,3,4と増やした経験はあるが、0から1を作り上げた経験がなかった自分として、サークルを0から作り上げることによって自分の可能性が広げていきたい」ということです。
そして、具体的にどれくらいの人員を集めるのか、活動をどうしていきたいのか、サークルとしての活動理念をどうするのかといった具体的な目標を立て、それらを達成するために主体的に道筋を立て、行動しました。
その結果、私は0から何かを主体的に作り上げることの楽しさを知り、少しはそのノウハウを身に着けることができましたし、集団を率いて同じ方向を目指すすべも身に着けることができました。
就職活動でもそのような経験を多く積める企業を探し、コンサルティング会社に就職することを決めました。
今の私を形作るパーソナリティを分析してみると、上記のように考え、行動し、積み重ねた経験からなるものばかりであるように思えます。
自身が興味関心を抱けるフィールドは、自身が最もらしく輝けるフィールドであると思います。
皆さんにも、自分らしさを大切にしたうえで将来につながるような大学生活を送っていただきたいです。
ここまで偉そうなことを散々書き連ねてしまいましたが、最後に一大学生として皆さんに言っておきたいことがあります。
大学生活はとにかく楽しいです。
楽しもうと思う限り、無限大にその楽しみ方は広がっていきます。ですので、とにかくいろいろなことに挑戦して、サークルなり、バイトなり、勉強なり、多くのフィールドで「楽しいこと」をみつけてください!
そして、大学の卒業式の日に「やりたいことはやりつくした…」と浸れるような、豊かな4年間を過ごしてくださいね!
後輩へのメッセージ
私の高校生活は大学受験に臨む身分にある者として到底褒められたものではありませんでした。
志望校のAO試験は知らぬ間に終わっていて出願し損ねましたし、受験における後悔を挙げたらキリがありません。
無論この文章を読んでくれている皆さんに「俺のようにスロースタートは切らないようにしような!」というような程度の低いアドバイスは全く持って不要でしょう。
ですので、一般の受験生と比べてイレギュラーであって、良くも悪くも自分らしさが出てしまったであろう私の受験で、「この点は良かった」と思えるところを挙げていきます。
まず一つ目として「標準化された受験勉強の形に無駄にとらわれることなく、自分にあった勉強方法を確立できた」点です。
私は塾にも予備校にも通っておらず、参考となる兄や姉もいなかったため、自分なりの習慣や手法で受験に臨まざるを得ませんでした。
結果論にはなりますが、このような状況に置かれたことは良かったように思えます。
元々型に囚われることに苦手意識があり、何事も自分の思う形に進めていきたいという性格もあっての結果であるかもしれませんが。
そのような状況に身を置いたことで、何にも囚われずに自分のペースを崩さず、常に精神的に安定した状態で目的達成に向けて着実に足を進めることができました。
友人の中には私の皆とは違う勉強法を笑う人もいましたが、私は私なりにPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のPDCAサイクルを意識して学習を進め、偏差値も順調に上げていくことができていたので、聞く耳を持ちませんでしたし、その必要性も感じていませんでした。
盲目的になりがちな受験期ではあると思いますが、皆さんにも冷静に立ち返って自分が目指すところにたどり着くには今の自分はどうあるべきなのか、自分なりの考えを持って実行する機会を設けていただきたいです。
自分の性格や傾向を一番把握しているのは皆さん自身のはずです。
きっと誰からも示されなかった新しい道を見出すことができるはずです。
そして、二つ目は「常に余裕を欠かず、持ちすぎず、一定の精神状態を保つことができていた」点です。
受験勉強に臨むにあたって、その内容を充実したものにできるか否かという観点では、自身の精神面の影響が非常に大きいと私は考えています。
模試の結果に一喜一憂し、油断したり、逆にショックを受けすぎて何をしたらよいのかわからなくなり、ふさぎ込んでしまう。受験への焦りから冷静さを欠き、何の戦略もなしに端から端まで参考書に目を通すといった非効率勉強方法に頼ってしまう。
このような状態に陥り、心身ともに疲労困憊となってしまった友人を私は何人も見てきました。
私は良くも悪くも非常にマイペースで楽観主義者なため、模試で好ましくない結果を出してしまったときにも「模試は模試だ、まだ俺には伸びしろがあるし平気だ。」といったように開き直っていました。
それでもやはり受験生として何かしらの不安や不満を感じることはあったので、そんな時はそれらに吞まれないように友人と遊びながら受験に関わる鬱憤を互いに吐き出しあって共有し、笑っていました。
私にとって日々自分の可能性を高めながら友人と一緒に同じ方向を目指して努力した受験期は、かけがえのない思い出です。
皆さんが盲目的にならず、生き生きとした受験生活を送った上で望んだ結果を掴めることを祈っています。