プロフィール
ニックネーム
S・I
出身高校
千葉県立幕張総合高等学校
進学先
上智大学理工学部情報理工学科
入学年
2014年
現役 or 浪人
浪人
(現役時)合格した学校・学部・方式
中央大学理工学部人間総合理工学科
(浪人時)合格した学校・学部・方式
上智大学理工学部情報理工学科
明治大学理工学部情報科学科
(現役時)不合格だった学校・学部
筑波大学情報学群情報学類
早稲田大学理工学部先進理工学科
慶応義塾大学理工学部学問5(補欠合格後、合否待ちの末不合格)
(浪人時)不合格だった学校・学部
筑波大学情報学群情報学類
早稲田大学理工学部先進理工学科
慶応義塾大学理工学部学問5(補欠合格後、合否待ちの末不合格)
(現役時)志望校を決めた時期と志望理由
第一志望:筑波大学情報学群情報学類
時期:高校三年生部活引退後
理由:志望校選びの際、国立大学を意識していたけど具体的な大学は決めあぐねていました。オープンキャンパスを通じていろいろな大学を見学した中で、説明会にを通して得た情報と自分が抱いていた大学で学びたい事と一番マッチングしていたこと、研究室の充実度やネームバリュー、自分の能力を考えた中で一番現実味のある大学だと思いました。
(浪人時)志望校を決めた時期と志望理由
第一志望:筑波大学理工学群情報学類
時期:現役時と不変
理由:一番の理由は現役時代の悔しさから抜け出せなかったことです。たしかにせっかく浪人をするのだから、もっと上の大学を狙うことを考えました。しかし、偏差値などよりも自分がその大学で何をしたいか、という事を考えた時に志望校の変更はあまり正しい判断ではないと思いました。
受験する私立大学には大きく見直しをしました。各大学の特徴をしっかり調べていく内に進学を決めた上智を見つけました。国際色豊かな学校で、理系でも外国語を積極的に学べ
志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス
将来の夢については、明確なものが無かったので少し困りました。しかし、大学でどのようなことを学びたいのか、というイメージは沸いていたので、その考えに沿った大学を選んだため、入学後の後悔はありませんでした。大学生活を通して将来に対するビジョンも見えてきましたし、周りの友人に同じような人が多くいました。
高校生活を通して、将来の夢を見つけたり、社会にある考えを抱いたりするのは少し難しいような気がします。なので、一通り全ての学部・学科に目を通してみることを勧めます。まだまだ可能性が十分にある段階で選択肢を狭めてしまうことになりますし、後々自分の後悔の原因にもなりかねません。
決定の理由は何でもいいと思います。キャンパスが綺麗、立地が良い、有名、面白そう。ただ4年間通うことを考えた時に、自分のモチベーションを維持できるような大学・学部・学科を選択することは大事だとも思います。
高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと
バスケットボール部に所属していました。県内でもトップレベルの成績を残しているため、やはり練習が厳しくて毎日を乗り切るのに精一杯でした。
当時は何度もやめたいと思いましたが、終わってみれば充実した生活であったことに気付かされました。練習時間が長かったため、残された時間は睡眠に充てるという少しもったいない生活をしてました。
「高校時代」という観点ではなく「人生」という観点からも間違いなく最初に出てくる思い出だと思います。それほど高校での部活は大変でしたし、やりがいはありました。スポーツを通して人としての力を磨く、というものは本当に実在すると思います。上下関係、忍耐強さなどの多くのものを学べました。
勉強面
高校1、2年時の勉強への取り組み
部活に所属していて放課後は時間があまり得られなかったので、与えられた宿題をこなす程度の最低限の勉強時間しか確保できませんでした。その分、授業中には集中して話を聞いたりノートにメモを取るようにしました。特に、英語の授業では毎回英単語の小テストがあったので、帰りの電車で勉強するようにしてました。
浪人時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと
浪人時には、基礎力はすでに身に付いていると思ったので予備校での授業計画に従い応用力を磨いていくことにしました。しかし、化学に関しては少し不安要素もあったため単元ごとにノートをまとめ直して、苦手分野を潰していくところから始めました。科目ごとにピックアップしていくと
英語:単語と熟語は現役時代と同じものを継続して続けました。少しやり方を変えて例文を丸ごと覚えてしまう暗記の仕方に変えました。長文ではとにかく量をこなすことを意識しました。単語数が多いものや少ないもの問わず、とにかくいろいろな種類の英文を解きました。その結果、受験期には自信がつき得点源になっていたと思います。
数学:現役時代には得点に安定感がなかったので、英語と同じく量をこなして様々なパターンを知り安定した得点を取れるようにしました。5分以上考えても解法が思いつかないものは、粘らずに諦めて、解説を読んで理解するように時間効率も意識していました。
物理:現役時代から得点源だった科目なので、あまりこれといった特別な処置は取りませんでした。他の科目に不安要素があったので時間をかけるのはもったいない気がしたからです。ただ、ド忘れは怖かったので一日一問は大学の過去問などから引っ張りだしてきて解いていました。
化学:上記で述べたように苦手な分野はノートにまとめ直しました。他にも模試で間違えた問題は、最低でも三回は解き直しするようにしていました。予備校の先生と波長が合わなかったダメージが大きかったですが、高校時代の教科書や参考書を駆使して勉強しました。一番、時間の費やした科目だと思います。
1日の平均勉強時間
高校1、2年時:1時間未満
高校3年時:10時間
浪人時:10時間
得意科目とその理由
数学
理由:小学生の頃から、算数教室に通っていて基礎力が充実していたことが大きいと思います。そのおかげで、得意意識を持ったまま勉強を続けてきたので苦に感じることもありませんでした。
不得意科目とその対策方法
化学
対策方法:暗記する部分と計算する部分を同時並行で勉強を進めてしまったため、頭の整理が追いつかないままにしてしまったのが原因だと思います。その結果、模試でも成績が悪く苦手意識を拭えないまま進んでしまいました。
おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数
英語:標準問題精講
理由:進むにつれて難易度が上がっていくため勉強にやりがいを感じれるテキストだと思います。個人的には、文法の勉強をしながら英文に慣れることもできたので時間面での効率も良かったです。
回数:3回
数学:1対1対応の演習
理由:基礎的な部分から応用部分まで網羅できるので便利でした。このテキスト1冊完璧にするだけで大学入試の数学はまず困らないと思います。ただ、演習の問題数が少ないので量をこなすという面では少し不安でした。
回数:解説を覚えてしまうほどやりました。
物理:物理のエッセンス
理由:基礎的な部分が網羅できます。記述模試などを全て解くようになるには少し物足りないですが、6割程度であればこれ1冊で到達できると思います。
回数:3回。苦手な部分には付箋を貼っておいて、不安になる度に開いてました。
塾の活用方法
河合塾マナビス。
映像授業だったので、理解できなかったところや苦手なところは何回も見ました。解説が多く、演習量はこなせないのである程度の基礎力がついたと自覚してからは自習室のみを利用してました。
模試の位置づけ
自分の実力を試す良い機会だと思ってました。良くも悪くもプラスに捉え、解けなかったところは解説を読み、復習をしました。また、類題を探して同じ系統の問題を解けるようにしました。あとは、一カ月後などの時間が経過した後の解き直しも欠かさずやりました。
高校の授業の位置づけ
どの科目でも基礎的な部分を学ぶ上では、非常に丁寧でわかりやすい授業だと思います。予備校に比べて、公式の成り立ちや背景を話してくれることもあるので理解が深まります。「どうせ学校の授業だから」と言って軽視し過ぎないことをおすすめします。
通学時間の活用方法
最初はみんなやっていたので、英単語帳を開いて読んでいました。しかし、電車内での勉強は相性が悪かったので勉強することを諦めて、携帯電話をいじるなどの息抜きの時間にしていました。
浪人時在籍予備校
河合塾
浪人をした理由の自己分析
1〜2月の受験ピーク時にペースダウンしてしまったことです。
直前の模試で結果が良かったことで油断してしまい、復習とかをないがしろにしてしまったので詰めが甘かったと思います。
浪人生活の中で心がけたこと
現役時代の反省を活かしどんな結果であれ、復習は欠かさずやりました。また、受験期後半に強い現役生に差をつけるべく、どの科目でも応用力に深みを持たせるように頑張りました。
生活面
1日の平均睡眠時間
高校1、2年時:7時間
高校3年時:7時間
浪人時:7時間
主な勉強場所
予備校で授業がある時は自習室を利用していました。
理由:周りも集中していたので良い危機感を感じることができたのでモチベーションを維持して勉強できました。
授業の無い日では、家で勉強していました。
理由:電車での移動時間が往復で一時間半ほどかかるので、それがもったいなく感じたからです。
おすすめの息抜き方法
予備校で勉強していても、家で勉強していても昼食後には必ず30分ほどの散歩をしていました。
昼に日光を浴びることによって夜眠くなるホルモンが分泌される(本当かどうかはわかりません)という話を聞き、始めましたが今では良い息抜きになっていたと思います。
モチベーションを上げる方法
入学して1か月で彼女を作って、楽しいサークルに入るなどの大学生活についての妄想話を友達と話して楽しんでました。また、志望校のミスコンの写真を見てこんな人がたくさんいるのが大学なのか、という少し破廉恥な夢も膨らませていました。
自分なりの健康管理方法
一日3食は欠かさずにとりました。脳が正常に働かないような気がして食事をとることに対して義務感のようなものを感じていました。
一年通して言えることは、徹夜は一切していません。眠い目をこすって勉強をしても効率が悪いと思いましたし、次の日の勉強の質も落ちると思ってました。また、勉強中でも眠くなったら即15分の仮眠をとるようにしてました。
恋愛とのバランス
いませんでした。浪人時代に発展しかけた人はいましたが、一度そうなると勉強に手を付けることができなくなる性格なので我慢しました。
受験時に聞いた印象に残っている・勇気づけられた言葉
ある友人が「落ちたら落ちたでいいや」と言っていて勇気づけられました。絶対第一志望に行きたい、と考えていたのですがこの一言のおかげでいろんな大学を見ることができ、受験校に幅を持たせることができました。
誰と一緒に勉強したか
一人です。友人から質問を受けたり、一緒に勉強をする誘いがあった際はやりましたが、それが常になってしまうことを恐れて自分からは誘わないように心がけていました。
勉強や受験に対する親のスタンス
特に口出しが無かったことが逆に嬉しかったです。自分から相談に乗ることもしましたが、「大学に入ってくれればどこでも良いよ」という私の意思を尊重してくれるような意見が多く、最後まで見守ってくれるようなスタンスでした。
親にしてもらって嬉しかったこと
必要なテキストや模試代は援助してもらいました。また、出願書類の取り寄せなどは親が全てやってくれました。その分、勉強時間を確保できたので非常に助かりました。
メッセージ
大学入学後の生活
入学して夏頃までは、思ったほど楽しい生活ではないなと感じてました。サークルに入って、バイトをして、勉強をする普通の大学生活を送っていました。しかし、これといって特別楽しい感情が湧き出るわけでもなくなにか物足りなさを感じていました。
こういった部分で、大学生と高校生との違いを体感したのだと思います。高校生の時には、与えられたものをこなしておけばある程度は楽しかったし、部活に打ち込んでいました。しかし、大学生になってからは自ら主体的に動いていかなければいけないものだということがわかりました。自身の大学生活を生かすも殺すも自分次第なのだとわかりました。
それを理解してからは、サークル活動に対して主体的に取り組むようにしました。サークルを通じて、いろんなところに旅行に行ったりバーベキューをしたりと楽しめたと思います。
また、お酒を飲めるようになったのも大きな変化の一つです。お酒を飲めるようになったことで友人との付き合いも変わり、コミュニティの広げ方も大きく変わっていきました。
興味のあることは十人十色です。海外旅行に興味を持つ人もいれば、自分の部屋でできるようなものに興味を持つ人もいます。ただ、一貫して言えることは、大学生活を楽しんでいる人は、自分の興味を持ったものに対して主体的に全力で考え取り組めている人だと思います。大学生のうちにしかできないこともあります。なので、規模の大小は関係なくとりあえず手を出してみるのも悪くはないんではないでしょうか。
後輩へのメッセージ
私は一年間の浪人生活を経て大学に進学しました。現役合格に越したことはないですが、あまり後悔をしていません。結果的に第一志望に合格できなかったにもかかわらずです。その理由として挙げられるのは、「充実」この一言に尽きます。
模試でよい結果を出せずに悩みましたし、時には涙を流すこともありました。しかし、落ち込んで止まってしまえばそれまでです。結果はどうであれ、大学進学を決めた時点で進むしかありません。
こういった活動をがむしゃらにこなしてきましたが、終わってしまえばあっという間でした。その時気付くのです。「あぁ、充実していたな」と。そういった意味では大学受験自体が良い勉強ではないかと思います。