母親の病がきっかけで、意識が変わった。自分で考え、悔いの残らない行動を!

プロフィール

ニックネーム

おかず

出身高校

埼玉県私立昌平高等学校

進学先

早稲田大学社会科学部

入学年

2014年

現役 or 浪人

現役

合格した学校・学部・方式

早稲田大学社会科学部(一般)
早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修(一般)
早稲田大学商学部(一般)

不合格だった学校・学部

明治大学文学部史学科(センター利用)

志望校を決めた時期と志望理由

第一志望:早稲田大学社会科学部
時期:高校一年生
理由:以前から有名な大学に進学しようという漠然とした思いがありましたが、メディアで早稲田大学の名前を良く耳にしていたという事と、姉が早稲田大学に通っていたという影響もあって、早稲田大学を目指しました。学部についてはあまりこだわりはなかったのですが、歴史や政治、国際関係といった社会系の科目が好きで、また様々な分野を幅広く学んでいきたいと考えていたので、学際的研究に力を入れていた社会科学部を選びました。

志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス

私のように、「とりあえずナントカ大学に行くか。」という軽い考えで進路を決めることは、あまりおすすめしません(笑)。下手をしたら貴重な4年間を棒に振りかねませんので…。
高校生の段階で、将来の目標を定めるのは難しいことではあるかと思いますが、その大学でどのような知識が得られ、どのような経験が出来るのかといったことを、自分の将来の目標と関連させてよくよく考え、有用な4年間となるような進学先を選ぶことをおすすめします。

高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと

卓球部に高3の夏まで所属していました。中学まではずっと野球をやっていたのですが、怪我を理由に辞めざるをえず、友達が所属していた卓球部へ。その後、引退までどっぷり卓球にハマり、部長まで務める羽目になってしまいました。
高校時代はほとんど部活三昧で、その他のことはあまりしていませんが、悔いはありません。正直、部活と勉強の両立は全くできておらず、むしろ部活が理由で成績が下がってしまったくらいだったのですが、逆にそれがきっかけとなって受験勉強のスタートを切ることが出来ました。また、部活の引退があったからこそ、「これまでは部活、これからは勉強。」というように上手く切り替えができ、集中的に勉強に取り組むことができました。

勉強面

高校1、2年時の勉強への取り組み

部活に所属していた事と、通学に時間がかかるという事で、勉強の時間はほとんど作れず、授業の予習などで手一杯でしたが、それ故に通学中や休み時間といったスキマ時間を最大限利用するクセが付いたので、そのことは受験勉強にとって大きなメリットになったと思います。

高校3年時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

​​​7月までは部活があったのですが、春ぐらいから勉強を始めました。勉強に対するモチベーションが必要だったので、成績の上がりやすい世界史からまず取り掛かりました。また、夏休みには英語の長文演習を本格的に始めたいと思っていたので、同時に英単語帳や文法書にも取り組みました。

夏休みは、英語は長文演習と文法問題をメインに、空いた時間で単語帳に取り組んでいました。世界史は授業で終わっていない部分を独学で進め、夏休み明けには総合的に世界史の問題が解ける状態にしました。また、国語に関しては正直あまり力を入れていませんでしたが、最低限古典だけでもと、古典単語や文章読解に取り組んでいました。

夏休み明けからは、各科目、過去問やワークを利用して問題演習と知識の定着をくり返し、10月以降は解答時間や解答スピードを意識して問題を解くようにしました。受験までは問題演習→知識の確認のくり返しで、スピードと精度をひたすら上げるげることに努めました。とにかく量をこなそうと思っていたので、問題演習の際に利用する過去問がどこの大学であるのかなどはあまり気にせず幅広く解きました。

また、勉強をする際に必ず気をつけていたのが、大まかな勉強計画を立てることで、例えば、「今日は英語の長文を三問解く」や「来月までに世界史の中国史を完璧にする」等、短期的・長期的に目標を立て、それに沿って勉強していきました。

1日の平均勉強時間

高校1、2年時:1時間
高校3年時:部活引退前3時間、部活引退後5〜8時間

得意科目とその理由

世界史
理由:元から歴史が好きだったということもありますが、世界史はある程度までは暗記で成績が上がる科目ですので、とっつきやすかったという事が大きいです。世界史か日本史かは特にこだわりはありませんでしたが、日本史選択者があまりにも多く、世界史が不憫に思えたので世界史を選択しました。

不得意科目とその対策方法

理系科目全般
対策方法:そもそも計算というものが苦手で、理系科目はハナから諦めていました。また、数学的な閃きといった概念は、自分にとっては遠い存在でした。

おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数

英語:システム英単語
理由:ポイントがまとめてあるので英単語が覚えやすく、短期的に英単語を習得しなくてはならない人に特にオススメ。
回数:3〜4回

世界史:東進ブックスの世界史一問一答問題集
理由:情報量が多く、豆知識なども掲載されており、取り組んでいて飽きない。また、最後のページにインデックスが付いており、ワードを検索しやすい。
回数:3〜4回

古典:古文単語ゴロゴ
理由:親しみやすい語呂で簡単に古文単語が覚えられる。
回数:3〜4回

塾の活用方法

​​​​​​学校の自習室や地元の図書館で勉強しました。

模試の位置づけ

​​​​​​定期的に自分の成績が知れるという意味で重要視していましたが、勉強面ではあまり活用しませんでした。ただ、一度模試で出た知識はできるだけ忘れないようにはしていました。

高校の授業の位置づけ

​​​​​​生徒にとって、授業は基本的に受動的なイベントになりがちですが、主体的に取り組む事でより学習効果が生まれます。先生が言ったことを鵜呑みにせず、「なぜそうなるのか。」と常に疑問を持ち続け、自分の頭で考える事が大切です。

通学時間の活用方法

授業の予習や、英語・古典の単語帳に取り組んでいました。

生活面

1日の平均睡眠時間

​​​​​​高校1、2年時:7時間
高校3年時:8時間

主な勉強場所

学校の自習室や地元の図書館
理由:静かで集中でき、誘惑が少ないため。

おすすめの息抜き方法

週に一度、週刊少年ジャンプを読む事が楽しみでした。

モチベーションを上げる方法

​​​​​​志望校を周囲に言いふらしまくっていたので、これで落ちたら本当にダサいなと思い、自らかけてしまったプレッシャーに駆られて必死にならざるを得ませんでした。

自分なりの健康管理方法

夜の12時には必ず寝るようにしていました。

恋愛とのバランス

受験期の途中までは彼女と一緒に勉強を頑張っていたのですが、彼女の方が受験勉強に疲れてしまったのか、突然精神を病んでそのまま高校を辞めてしまいました。正直、何が起こったのか訳が分かりませんでしたが、そのおかげで恋愛に現を抜かす事なく、勉強に集中できたような気がします。

受験時に聞いた印象に残っている・勇気づけられた言葉

​​​​​​模試でかなり酷い成績をとってしまった時の母親の一言「アンタなんかどこにも受かんないよ。」が最高に燃えました。

誰と一緒に勉強したか

基本的に1人で勉強していました。

勉強や受験に対する親のスタンス

​​​​​​かなり模試の結果に一喜一憂していました。特に母親はネガティブな発言が多く正直イライラしましたが、グッとこらえて頑張りました。

親にしてもらって嬉しかったこと

雪の日に図書館まで車で送迎してくれた事は感謝しています。特に受験スケジュールの管理をしてくれた事は本当に助かりました。

メッセージ

大学入学後の生活

正直皆さんが大学生活にどのようなイメージを抱いているのか分かりませんが、「大学に入ったら素敵な彼女彼氏がすぐにできる!」みたいな都市伝説はありません(いや、私がそうだっただけかもしれませんが…)。ですが、華やかなキャンパスライフを送れるかもしれないという事は否定しません。

大学生活は、それまでの人生では経験することが無かった様な新しい刺激で満ちており、さらにそれらを受容する機会は誰もが平等に与えられています。一人暮らしやアルバイト、サークル活動といったイベントは、貴方の大学生活に無限の可能性を与えてくれる事でしょう。しかし、こうした大学生活を彩るチャンスは、ただ待っているだけでは決して巡って来るものではありません。チャンスとは、掴み取るものです。自分自身で行動しなくては、チャンスをものにする事はできないのです。

私自身、大学1、2年目ぐらいまでは、大学生活とは何たるかという事を全く理解せず、他人に流されて過ごしていました。友達がいるからという理由で意味不明なサークルに加入したり、単位取得がしやすいからという理由で全く興味のない授業を履修したり…。典型的な大学生ですが、華やかではなかったと思います。それらが全く無駄であったとまでは言いませんが、正直、もっと別の価値ある事物に時間を費やしていればなと、若干後悔する事があります。

そんなしょうもない日々を送っていた時に、母親が脳出血で倒れました。一命は取り止めましたが、後遺症で身体が麻痺してしまいました。その時から、私の中で色々と考えが変わったと言いますか、とりあえず何事に対しても「悔いの無いように行動しよう。自分で考えて、好きな事をしよう。」と思うようになりました。

それからは、サークルを辞め、興味のある授業やゼミを履修する様になり、また、長期休暇を利用しては元々興味があった食べ歩きと温泉巡りに没頭し、全国各地を回るようになりました。「ヒッチハイクで日本一周!」などと比べたら非常にスケールの小さな話ではありますし、社会的に生産性がある訳でもないのですが、自分の足で、自分の意志で、好きな事を自分で考えてやるという経験は、以前よりも確実に私の大学生活に彩りを与えてくれた気がしますし、何より充実した時間でした。

長いようで短い4年間において、どのような経験をすることができるのか。何を得るのことができるのか。大学生活をカラフルなものに、華やかなものにできるかどうかは貴方の腕次第と言えます。主体的に行動しましょう。何事も受け身になってはいけません。何よりも自主性・自立性を重んじて下さい。他人に流されず、しっかりと自分を持って様々な事に挑戦してみて下さい。どうか貴方が、有意義で輝かしい「華やか」なキャンパスライフを送れますように。

後輩へのメッセージ

受験は自分との闘いです。かなりツラいです。幾度となく負けそうになります。
が、その闘いに打ち勝った先には、自分自身の大きな成長が待っています。

おそらく多くの人にとって、人生でこんなにも勉強する期間は他にありませんし、勉強だけに集中できる期間もありません。もちろん、人生で一度きりの、華の高校生活という非常に貴重な時間の三分の一を、この闘いに費やする訳ですから、ちょっぴり勿体無い気がするのも分かります。

友達がファーストフード店で楽しそうにお喋りしている一方で、自分は1人寂しくお勉強…。ツラい。本当にツラい。心中お察しします。「ノリ悪くなったな。」「ロボットかよ。」そんな心無い、辛辣な周囲の言葉にメンタルブレイクしそうになりますが、グッとこらえましょう。大丈夫です。孤独に闘う貴方は最高にカッコいいです。安心して下さい。

頑張る貴方にはきっと輝かしい未来が待っているはずです。自分と闘って、向き合って、大きく成長できるチャンスなんて、そうそうあるもんじゃありませんよ。それこそ何よりも貴重な時間じゃないですか。貴方がどうにか克己して、最高の春を迎えることを願ってやみません。