終わってみれば受験なんて大して意味ない。だからこそ、悔いのない受験を!!

目次

プロフィール

ニックネーム

ひろっち

出身高校

東京私立麻布高等学校

進学先

慶應義塾大学経済学部A方式

入学年

2013年

現役 or 浪人

浪人

(現役時)合格した学校・学部・方式

なし

(浪人時)合格した学校・学部・方式

慶應義塾大学経済学部A方式
中央大学法学部

(現役時)不合格だった学校・学部

東京大学文科一類
慶應義塾大学経済学部A方式

(浪人時)不合格だった学校・学部

東京大学文科二類
早稲田大学政治経済学部政治学科

志望校を決めた時期と志望理由

第一志望:東大文科二類
時期:高校3年生の春

理由:
高校が皆東大を受ける学校だったため、迷わず東大が第一志望になりました。文科一類は自分の実力的に無理だろうという思いと、文科三類はつぶしが効かないという風のうわさから文科二類を第一志望としていました。しかし現役時は、センター試験で失敗をし、足切りになる可能性があったため、文科一類に出願を変更しました。

実際に進学した慶應義塾大学経済学部A方式に関しては東大の受験科目と親和性が高かったため(英語、数学、小論文のみで私立のマニアックな社会がなかったため)、受験しました。

志望校・学部・学科を決めるにあたってのアドバイス

僕は周りがそうしていたからというものと負けず嫌いな自分の性格のみで決めましたのであまり参考になるかはわかりませんが。大事なことは自分が納得した大学を受けるということだと思います。志望校に納得する要素は何でもいいと思います。東京に行きたい、可愛い子がいっぱいいるという噂がある、モテそう、キャンパスがかっこいい、ここの学部で勉強したい、この大学のこの先生の授業が受けたい、理由はなんでもいいのです。正解も不正解もありません。自分が納得する方法で決めて下さい。自分の人生です。

しかし、このあとが重要です。その大学をしっかり最後まで諦めずに受けて下さい。途中で実力が合わないからと言って、志望校を下げる人がいます。確かに現実的に厳しい場合もあるかと思いますが、一回そこで諦めてしまうとどんどん落としてもいいや、という気持ちになってしまうと思います。少なくとも僕はそう思いました。それに第一志望じゃないところを受けて受かったとしても、一生「あの時第一志望の大学を受けておけばなあ…」と思い続けることにもなりかねません。だから一度決めた志望校は最後まで歯を食いしばって、諦めないようにしましょう。初志貫徹です。

仮に第一志望に落ちて別の大学に行ったとしても、大学生活は楽しめます。どこの大学に行こうが自分が楽しもうと思えば楽しめるのです。ですので「受験」に後悔を残さないためにも第一志望の決め方は自分で納得した決め方であれば、それでよい、それよりも大事なのは初志貫徹することだと覚えておいて下さい。まあ、あくまでこれは僕の持論ですが。

高校時代、部活や生徒会含め勉強以外で取り組んだこと

サッカーを中高6年間していました。チームプレーの大切さ、自分が辛くても周りのメンバーが頑張っているのだから頑張らなくてはならない、という思いが芽生えました。仲間の大切さを学びました。また、バンド活動もしていました。ここからの学びはあまりありません。文化祭実行委員会もしていました。

自主性を重んじる学校だったため、何もかもを生徒に任されていました。であるがゆえに色々悪いこともしましたが、それによって制限がかかること等もあり、自由には責任が伴うということを学びました。

勉強面

高校1、2年時の勉強への取り組み

高校1年生になるまではbe動詞と一般動詞の違いもわかりませんでした。だから英語だけ塾に通っていました。塾の先生がとても厳しかったため、予復習は徹底していました。

しかし、それ以外は部活等をやっており、勉強は全くしていませんでした。

高校3年時の1年間の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

​​​5月までは部活だったため、部活に集中しました。その後は塾(英語、世界史、数学)に通いながら、勉強をしました。東大は科目数が多かったため、一日中勉強ができる日は自分の集中力があまり持たないこともあったため、一教科2時間ほどで短く区切り、まんべんなく勉強するように心がけました。

世界史は徹底的に塾の授業の復習をしました。塾の先生が作ってくれた穴埋めプリントを中心に勉強を行い、本格的に論文を対策し始めたのは9月以降でした。数学も塾のテキストを徹底的に解き続けました。

しかし、正直現役時の勉強はあまりうまく行ったとは言えません。世界史と数学に関して顕著だったので二教科のみに言及します。世界史に関しては単語にばかりこだわりすぎて、世界史の流れ・背景にまでしっかり理解が追いついていませんでした。数学に関しては難しいコースに通っていたのですが、そもそも自分が基礎を理解していなかったため解答のまる覚えをし、それによって応用が効かないという問題が生じていました。

1日の平均勉強時間

高校1、2年時:0.5時間あればいい方
高校3年時:8時間
浪人時:13時間

得意科目とその理由

世界史
理由:自分が世界史を勉強するのが好きだったのと、実際にテストの点数が高かったため。

数学
理由:現役時は苦手だったが、浪人中に基礎からやり直し、現役では20点ほどしか取れなかったが、浪人の入試では難しかった年と言われていたのにもかかわらず41点取れました。

不得意科目とその対策方法

​​​英語
理由:最後まで苦手でした。特に東大の問題は量が多いため、その対策が大変でした。しっかりリスニング、シャドーイングなどをして読むスピードを上げていきました。

おすすめ参考書とその理由、取り組んだ回数

英語:システム英単語
理由:フレーズが短くて覚えやすい、CDで音を覚えられる
回数:10回

漢文:ヤマのヤマ
理由:漢文は句法を覚えれば基本読めます。本書は分量がそれに絞られていて、薄いため短い時間で効率よく学習できてよかった
回数:辞書代わりに使っていたこととかもあるので覚えていないのですが、相当読み込みました

英語:キムタツ
理由:リスニングのいろはを勉強するのに役立ちました、シャドーイングが出来るようになるまで徹底的にやり込みました
回数:20回

英語:English Journal
理由:東大のリスニングはスピードが速いのでそれに慣れておきたかったため、またリスニング教材よりも内容が面白かったため
回数:20回

塾の活用方法

現役: 駿台(高1スーパー英語、高2Sα数学、高3Sα英語、Sα数学、Sα世界史)
浪人: 河合塾東大コース

模試の位置づけ

基本的に成績に関して一喜一憂はしないほうでした(というか喜だったことがほとんどない)。

ただ東大模試の問題はしっかり復習を行い、浪人中にも現役の時の東大模試の問題を復習するほど念入りにやっていました。

高校の授業の位置づけ

学校の授業には全く頼っていなかったため、ほとんど寝たり、内職したり、遊んでいました。

現代文だけは学校の授業の質が良かったため、しっかりと受けていました。あまりいい例ではありません。

しかし、授業を受けるかどうかは個人の自由だと思います。授業を受けたければ受ければいいと思いますし、授業を受けないでもっと効率よく勉強をしたいならそれでもいいと思います。何がベストかを常に自分で選択すべきです。

ただ授業を切るにしても親御さんには感謝しながら、授業を切りましょう(笑)。

通学時間の活用方法

リスニングの勉強や、世界史の単語系などの暗記系の手を使わないかつ細切れになっても問題ないものを中心に勉強していました。

ただ疲れた時は無理する必要がないと思い、小説など読んでいました。

無理は禁物です。メリハリをつけましょう。

浪人時在籍予備校

河合塾本郷校

浪人をした理由の自己分析

まず行く大学がなかったので浪人するしかありませんでした(笑)。

ただ仮に現役の時に慶應義塾大学経済学部に合格していたとしても確実に浪人していたと思います。僕は負けず嫌いで且つ周りに流されやすい人間だったので、高校の同級生がみな東大目指す環境且つ学年の2/3が浪人するということもあり、自分もその選択を取ると思います。多分周りが東大に行くのに、自分だけ慶應義塾大学と言うのは許せなかったと思います。

実際、浪人で落ちた時も落ち込み方が半端なかったです。

浪人生活の中で心がけたこと

とにかく規則正しい生活を心がけました。授業はあるというものの、やはり毎日勉強しか無いというのはだらけそうになるものです。だから毎日8時には予備校に行く、21時半まで自習室を使って勉強をする、家では少し暗記科目をやったらすぐ寝る。という生活を徹底的にしていました。

ただ息抜きのために友だちと話すことはしっかりしていました。だいたい毎日19時過ぎから塾の休憩室でみんなと話していました。あとはたまに予備校の友達とフットサルをして、リラックスをしていました。

浪人時の勉強の進め方と学習の中で心がけたこと

◆英語
基礎はできていたので、演習特にリスニングを中心に勉強をしていました。音読はおすすめです。文章を読むスピードが上がりますし、英語独特の音も理解できるのでリスニング対策にもなります。英語のセンター対策は発音とアクセントの熟語の部分だけ確認のために解いていました。

◆数学
徹底的に基礎テキストを解き直していました。本当に基礎テキストを中心に10回でも20回でも解き直していました。わからないところは定義、定理から見直しました。それのおかげで最初は解くのが難しかった東大の入試も解けるようになりました。センター前はセンター対策をしました。2次試験前も過去問を中心にしながら、基礎を徹底的にしました。基礎の大事さは身にしみました。

◆世界史
授業の復習を中心に行いました。現役時の反省を活かして、世界史の流れを中心に復習しました。特にこの出来事の背景はこの出来事の背景と根本的に一緒だなというようなところまで理解できるように勉強しました。

◆地理・国語
特に意識はしていませんでしたが、基本的には授業の復習をしていました。

生活面

1日の平均睡眠時間

高校1、2年時:6時間
高校3年時:6時間
浪人時:6時間

主な勉強場所

塾の自習室

理由:個別のブースが気に入っていたため。また自習室から休憩で出られるのが一回15分ほどという決まりがあったのも自分を律するために良かったです。

おすすめの息抜き方法

友達と話すこと、友達とフットサルをすること。

モチベーションを上げる方法

大学に入ったら、サッカー部に入ることを考えていたので、東大のサッカー部からもらった雑誌を読んでモチベーションを高めていました。

自分なりの健康管理方法

朝ごはんはしっかり食べていました。あとはしっかり毎日決まった時間起きること、寝ることです。勉強のためでも決して夜更かしはしませんでした。

誰と一緒に勉強したか

高校時代の友人。予備校で知り合った友達。

勉強や受験に対する親のスタンス

母は模試の結果等を良くも悪くも自分よりも気にしていましたが、部活は続けさせてくれました。

親にしてもらって嬉しかったこと

いつも美味しいご飯と弁当を作ってくれました。

メッセージ

大学入学後の生活

大学生は本当に自由です。友達と朝まで飲んで、次の日に学校行かない日があったり、一日中家で映画を見ていたり、筋トレだけしに大学に行ったり。今のは悪い例ですが、全てを自分で決められます。いや全てを自分で決めなければなりません。そういった点でむしろ高校時代のほうが生きやすかったという人もいるかもしれません。ただやはり自由なことはとても魅力的です。

お金を貯めて、好きなところに旅行が出来ます。僕は在学中にカンボジア、タイ、ラオス、インドネシア、オーストラリア、カタール、インド、ケニア、モロッコに行きました。課外活動では学生団体で企業の海外進出をお手伝いする仕事をしたり(実際にあるメガネ企業様がインドの貧困地域でメガネを配布する活動を1から作り上げることが出来ました)、長期インターンでは実際に会社に入って、事業を大きくするお手伝いをさせていただいたりしました。

自分の能力を高めたいと考えている人にはとても刺激的な四年間になると思います。本当にたくさんの経験ができます。僕は世間一般で言われる意識高い系な大学生活を送りましたが、友達にはテニサーでリア充をしているバラ色な大学生活を送っている人もちゃんと一定数いるのでご安心を。

大学生活にも100人いれば、100通りの大学生活があります。正解はありません。だから楽しい。そして、皆さんと同じように、就職活動という人生の分岐をまた一つ経験しました。とてもつらかったですが、大学受験があったから頑張れたのだと思います。だから皆さんもまずは目の前の大学受験に全力で取り組んで下さい。応援しています。

後輩へのメッセージ

高校生には高校生にしか出来ないことがあります。目一杯まずは楽しむことです。自分の好きなことをがむしゃらにしてください。部活でもいいし、文化祭でもいいし、恋愛でもいいし、もちろん勉強でもいい、何かに夢中になることは大事なことで幸せなことです。前にも言いましたが、人生に正解なんてありません。自分がその時、一番重要だと思えることに全力で取り組めばいいのです。僕も高校生の時は部活にバンド、文化祭と、勉強はほとんどしていませんでした。これも正しい高校生活の一つだと思います。そして何よりも仲間を大切にしてください。中高時代という人生で最も多感な時期に出会う友人は一生ものです。高校生の時にバカなことを沢山やった仲間は本当に一生ものですよ。僕も今でも仲間とはとても仲良くしています。仲間を大事にして下さい。

ただ残念なことに(嬉しいことに?)受験は必ずやってきます。しかし、よく言われることですが、今本気で勉強している受験生にはちょっと申し訳ないかもしれませんが、「受験なんて終わってみれば大したことない、大学なんて何処に行こうが関係ない」です。なので肩肘張りすぎず、しかし勉強するときは思いっきり勉強して、悔いのないように大学受験を終えて下さい。

そして受験後は来る大学生活を全力で楽しんで下さい。大学生には大学生にしか出来ないことがあります。

あとは親御さんにはしっかり感謝しましょう。今そうして高校に通うことができているのも親御さんのお陰です。

Carpe diem!